広島県は瀬戸内海気候のおかげで日照時間が全国でもトップクラス。「太陽光発電を設置したいけど、補助金はどうなの?」と気になっている方も多いと思います。実は業界にいると、広島は市区町村ごとに補助金の差が非常に大きいことがよくわかります。特に広島市は太陽光の個人向け補助がなく(蓄電池は3万円)、廿日市市は太陽光7万円/kWと手厚いという「同じ広島でも全然違う」状況です。この記事では、2026年10月11日時点で公式ページを確認した内容をもとに、市区町村別の補助と、いま申請できる組み合わせを整理します。
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広島県の太陽光発電補助金一覧【2026年最新】

国の補助金(みらいエコ住宅2026・終了したDR補助)
国の補助金は広島県内どこに住んでいても対象になります。2026年10月時点の状況は次のとおりです。
みらいエコ住宅2026(新築のGX志向型で110万〜125万円)
省エネ性能の高い住宅の新築やリフォームへの補助で、太陽光パネル単体への補助ではありません。新築のGX志向型住宅は世帯を問わず110万円(省エネ基準の1〜4地域にあたる山間部は125万円)、長期優良住宅・ZEH水準住宅は子育て・若者夫婦世帯が対象です(ZEH水準の注文住宅は9月30日で受付終了)。リフォームの蓄電池は9.6万円ですが、断熱改修とセットの場合に限られます。予約は遅くとも2026年11月16日までです(公式サイト、10月11日確認)。
DR補助金(2026年5月29日に受付終了)
国の家庭用蓄電池(DR)補助(SII・令和7年度補正)は、2026年5月29日に申請額が予算に達して公募を終了しました。SIIは再開の予定はないとしています(SII公式)。いま蓄電池に使えるのは廿日市市・広島市など市町の補助です。蓄電池を検討しているなら太陽光発電と蓄電池のセット導入もあわせて読んでみてください。
広島県の補助金(※法人のみ・個人は対象外)
広島県の太陽光発電・蓄電池の補助は、個人住宅向けにはありません。 県の家庭向けの補助は窓の断熱(エコ窓)向けです(広島県公式)。そのため、個人が利用できる補助は「国の制度」と「市区町村の制度」を組み合わせることになります。
市区町村別補助金一覧
| 自治体 | 補助内容 | 上限額 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 広島市 | 太陽光補助なし(蓄電池3万円のみ) | 3万円 | 太陽光は補助対象外 |
| 呉市 | 7万円/kW | 令和7年度の情報 | 令和8年度は未確認 |
| 福山市 | あり | 上限不明 | 令和8年度は未確認 |
| 廿日市市 | 太陽光7万円/kW(経費まで)+蓄電池 経費の1/3(5万円/kWhまで) | 容量で決まる(4kW+10kWhで78万円) | 令和8年度。11/30まで・契約前に申請 |
| 東広島市 | 5万円/kW | 20万円 | — |
| 三次市 | 2万円/kW | 10万円 | 山間部で発電量やや落ちる |
| 北広島町 | 令和7年度まで補助あり | — | 令和8年度の実施は未確認 |
注目は廿日市市です。令和8年度も太陽光は1kWあたり7万円(経費が上限)で、4kWなら28万円。蓄電池は経費の1/3で、1kWhあたり5万円が上限です。10kWhで税抜150万円以上の蓄電池なら50万円になり、合計78万円です。蓄電池だけの申請はできません。FITやFIPの認定を受けないこと(自家消費30%以上)も条件なので、FITで売電する場合はこの補助は使えません。受付は2026年11月30日までで、9月7日時点の予算残額は17,946,000円です(廿日市市公式)。広島市は蓄電池3万円(着工前に申請)で、表のほかの市町は令和7年度までの情報です。
一方、北広島町は令和8年度の実施を確認できていません。「以前は補助があった」という情報で検討している方は、町に確認してください。
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補助金を使うといくら安くなる?(シミュレーション)

廿日市市で4kWシステム+蓄電池10kWh(税抜150万円以上)を導入した場合を見てみましょう。
| 補助金の種類 | 金額 |
|---|---|
| 廿日市市・太陽光補助(7万円×4kW) | 28万円 |
| 廿日市市・蓄電池補助(経費の1/3、5万円×10kWhが上限) | 50万円 |
| DR補助金(国) | 0円(2026年5月29日に受付終了) |
| 合計 | 78万円 |
いま廿日市市で狙えるのは合計78万円です。廿日市市の補助は契約前に申請し、交付決定(審査に1か月程度)を受けてから契約、2026年12月31日までに工事を終える必要があります。新築ならみらいエコ住宅2026(GX志向型110万円など)が別にありますが、市の補助は国の交付金が財源のため、両方受けられるかは市に確認が要るので合計には入れていません。
太陽光発電の全国の補助金制度まとめも参考にしながら、使える制度を漏れなく確認しましょう。
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広島県の日射量と年間発電量の目安

広島市の年間日射量は約4.35 kWh/m²/日で、全国平均(約3.8〜4.0 kWh/m²/日)を上回ります。瀬戸内海に面した温暖な気候が、太陽光発電には非常に有利に働いています。
4kWシステムの年間発電量の目安
| エリア | 年間発電量の目安 |
|---|---|
| 広島市・福山市・廿日市市(沿岸部) | 約4,700〜4,900 kWh |
| 東広島市・三次市(内陸部) | 約4,300〜4,500 kWh |
| 山間部(庄原など) | 約3,900〜4,200 kWh |
山間部は霧が発生しやすく、沿岸部と比べると発電量がやや落ちます。とはいえ、全国平均を下回ることはほとんどなく、広島県全体として太陽光発電には恵まれた環境です。
発電量シミュレーションの詳細では、ご自身の住所に近いエリアで具体的な数字を確認できます。ぜひ活用してみてください。
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発電量が多い広島でダブル発電・蓄電池セットがお得な理由

実は業界にいると、「広島で太陽光を入れるなら蓄電池もセットで考えたほうがいい」とよく実感します。その理由は余剰電力(自家消費しきれない電力)が多く発生するからです。
年間4,700kWhも発電すると、昼間の不在時間帯などに電力が余りがちです。2026年度に認定を受ける住宅用FITは、最初の4年が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhです(資源エネルギー庁の初期投資支援スキーム)。電力会社から買う電気は30〜35円/kWhかかるので、とくに5年目以降は売るより蓄えて使うほうが経済的になります。
蓄電池を組み合わせるメリット(広島の場合)
- 昼間の余剰電力を蓄えて夜間に使える → 電気代削減効果が大きい
- 停電時にも電力を確保できる(災害対策)
- 廿日市市なら蓄電池にも経費の1/3(5万円/kWhまで)の補助がある(国のDR補助は5月29日に終了)
一点だけ注意してほしいのがダブル発電(太陽光+燃料電池エネファームなど)の組み合わせです。ダブル発電になると売電単価がさらに下がるケースがあるため、エネファームとの同時導入を検討している方は事前に確認が必要です。
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補助金申請の注意点・手順

申請タイミング(契約前に申請する市が多い・早めの準備を)
太陽光発電の補助金で一番失敗しやすいのが申請タイミングの遅れです。先着順の補助は、受付期間の途中でも予算に達した時点で締め切られます。廿日市市は予算に達した日の申請を抽選で順位付けする仕組みです。
申請に必要な書類(見積書・設置予定図・カラー写真など)は、契約の前にそろえておく必要があります。廿日市市は見積書が申請時点で有効期間内であることも求めています。
補助金申請の一般的な流れ
- 業者に相談・見積もり取得
- 補助金の事前申請(自治体に申請書を提出)
- 設備設置工事
- 実績報告・補助金受領
重要なのは契約・工事の前に申請すること(廿日市市は契約前、広島市は着工前)。工事が終わってから申請しようとしても、こうした自治体では受け付けてもらえません。
業者経由か自分で申請か
補助金申請は自分でも可能ですが、書類が複雑なため実績のある業者に依頼するのが安心です。地元の太陽光発電業者であれば、自治体ごとの補助金申請に慣れているケースが多く、申請漏れや書類不備のリスクを減らせます。
相見積もりの取り方と比較のコツも参考に、補助金申請に慣れた業者を探してみましょう。
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よくある質問

Q. 広島市に住んでいると太陽光の補助金は使えない?
広島市は個人向けの太陽光発電補助を実施していません(令和8年度)。蓄電池には3万円の市補助があり、着工前に申請します。国のDR補助は2026年5月29日に終了しましたが、新築ならみらいエコ住宅2026は広島市でも使えます。
Q. 余剰電力はどうすればいい?
売電するか、蓄電池に貯めて夜間に使うかの2択です。なお廿日市市の補助を受ける場合はFITの認定を受けられないので、FIT以外の買取で売ることになります。2026年度のFITは最初の4年が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhなので、5年目以降は蓄電池に貯めて自家消費するほうが経済的メリットが大きくなります。
Q. 蓄電池と組み合わせるといくら得になる?
廿日市市モデルで試算すると、補助金78万円+年間電気代削減効果(約10〜15万円/年)で、10年間で合わせて178〜228万円です。ここから設置費用(このモデルは蓄電池だけで税抜150万円以上)を差し引いた額が実際の損得になるので、回収年数は見積もりの金額で計算してください。
Q. ダブル発電(エネファームとの組み合わせ)の注意点は?
エネファーム(家庭用燃料電池)と太陽光を同時設置すると「ダブル発電」扱いになり、売電単価が下がる場合があります。エネファームの導入を検討している方は、必ず事前に販売業者・電力会社へ確認してください。
Q. 申請は自分でできる?
技術的には可能ですが、書類の種類や提出先・タイミングが自治体によって異なるため、慣れていない方には難しいこともあります。補助金申請の実績がある業者に依頼するのが確実です。
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広島県内の主要都市の補助金詳細はこちら
広島県内の政令指定都市・主要都市には市独自の補助金や条件があります。お住まいの都市の詳細はこちらでまとめています:
- 広島市の太陽光発電補助金詳細(8区別・蓄電池3万円・塩害対策)
他都道府県の補助金もチェック
同じ中国の他県や全国の補助金もまとめて確認できます。地方ごとに気候・電力エリア・補助金額が大きく異なるので、引っ越し予定の方や近隣比較したい方はあわせてご覧ください。
- 岡山県の太陽光発電補助金(高日照型)
- 山口県の太陽光発電補助金(標準型)
👉 全47都道府県の最新補助金一覧は太陽光発電の補助金2026年版【国・都道府県・市区町村】でまとめて確認できます。
まとめ

広島県は瀬戸内海気候という恵まれた日照環境を持ちながら、補助金は市区町村によって大きな差があります。この記事のポイントを整理しておきます。
- 広島県の補助金は法人のみ対象。個人は国+市区町村の組み合わせで申請する
- 最もお得なのは廿日市市(太陽光7万円/kW+蓄電池は経費の1/3)。4kW+10kWhで78万円、11月30日まで・契約前に申請
- 広島市は太陽光の個人補助なし(蓄電池3万円のみ)
- 北広島町は令和8年度の実施を確認できていない
- 先着順の補助は途中で予算に達することがあるため、早期準備が必須
- 発電量が多い広島では蓄電池との組み合わせが特にお得
- ダブル発電(エネファームとの同時導入)は売電単価が下がる可能性があるため要確認
日照条件の良さを最大限活かすためにも、補助金を使い漏れなく活用したいところです。まずは地元対応の業者に相談して、自分の家に合ったプランと補助金額を確認してみましょう。
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