「松山市って太陽光の補助金、結局いくらもらえるの?」「瀬戸内海沿岸って塩害で太陽光は厳しいって聞くけど本当?」「四国電力の出力制御で売電できなくなるって噂は?」──松山市で太陽光発電を検討している方から、こうしたご相談を毎週のようにいただきます。
私(エネパパ)は電気工事の現場で10年以上、住宅用太陽光の施工と補助金申請を見てきました。実は松山市は、2000年から太陽光補助金を交付している全国でも稀な「先進自治体」で、四国最大の人口493,347人を擁する中核市。それだけに制度が毎年細かく組み替わり、令和7年度からは「脱炭素加速化補助金」と「ゼロカーボン等推進補助金」に再編されました。「どっちで申請するんだっけ?」と窓口で迷うご家庭も実際に多いんです。
さらに、松山市ならではの落とし穴が3つあります。瀬戸内塩害×台風直撃、四国電力の年4〜6%出力制御、道後温泉・松山城周辺の景観条例30日前届出。この3つを知らずに標準仕様で工事してしまうと、10〜15年で架台が腐食したり、メーカー保証から外れたり、最悪は工事差止になります。
この記事では、松山市の太陽光補助金2026年版(国+県+市の3階層)と、瀬戸内塩害・出力制御・景観条例の3大リスクへの具体的な対策を、5世帯のシミュレーション付きで解説します。最後まで読めば、「我が家ならいくら補助が出て、どんな仕様で頼むべきか」がはっきりわかります。
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結論:松山市の太陽光補助金2026は国+県+市で最大245万円【瀬戸内塩害×台風×出力制御の3階層戦略】

最初に結論からお伝えします。松山市で太陽光発電を新築GX住宅で導入する場合、国+県+市の3階層を組み合わせて最大約245万円まで補助を引き出せます。ただし、これは「すべての条件をクリアした最大値」で、家庭ごとに実際の補助額は大きく変わります。
松山市の補助設計には3つの特徴があります。1つ目は、市独自の「脱炭素加速化補助金」(太陽光+蓄電池同時設置で上限75.9万円)が他の四国主要都市より手厚いこと。2つ目は、愛媛県は現金補助なしですが「えひめ太陽光発電設備等共同購入事業」で15〜25%OFFになること。3つ目は、国のみらいエコ住宅GX110万円とDR家庭用蓄電池補助60万円が併用可能なこと。
ここで大事なのは、最大245万円はあくまで「新築GX志向型住宅」+「太陽光+蓄電池同時」+「DR補助」をすべて組み合わせた条件だということ。既築リフォームの場合は、市の脱炭素加速化補助金75.9万円+国DR補助60万円+共同購入15%OFFで、現実的には約136万円が上限ラインになります。
なお、松山市の補助金は契約・着工前申請が必須で、令和7年度は12月26日で受付終了しました。令和8年度(2026年度)は国の交付金確定次第で6月頃から開始予定です。詳しい補助金の全国制度はこちらの記事で網羅していますが、松山市民の方は本記事の市独自制度を必ず確認してください。
松山市の補助金一覧マップ|国・愛媛県・松山市の3階層を1枚で整理

「結局どれが使えるの?」と混乱しやすい松山市の補助金。一度、国・県・市の3階層で整理しておきましょう。
松山市民が使える太陽光補助金の3階層マップ
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| 補助元 | 制度名 | 金額(上限) | 主な条件 |
|---|---|---|---|
| 注目ポイント | 3階層併用が前提 | 最大245万円 | 同時申請が鍵 |
| 国①新築 | みらいエコ住宅GX志向型 | 110万円 | 新築・断熱等級6以上 |
| 国②蓄電池 | DR家庭用蓄電池補助 | 60万円 | 既築・新築共通 |
| 国③V2H | V2H充放電設備補助 | 65万円 | EV保有 or 同時購入 |
| 愛媛県 | えひめ太陽光共同購入事業 | 市場価格の15〜25%OFF | 6/1〜10/31申込 |
| 松山市① | 脱炭素加速化補助金 | 75.9万円 | 太陽光+蓄電池同時 |
| 松山市② | ゼロカーボン等推進補助金 | 30万円(蓄電池単独) | 既設太陽光あり |
| 松山市③ | ZEH補助金 | 別途 | 8/1〜10/31受付 |
ここで実務上のポイントを2つお伝えします。1つ目は、松山市の補助金は2つの窓口に分かれていること。太陽光と蓄電池を「同時」に設置するなら脱炭素加速化補助金、蓄電池やV2Hを「単独」で追加するならゼロカーボン等推進補助金です。先日もご相談いただいた方が「同時設置のつもりで蓄電池を先に契約してしまい、後から太陽光を追加したら脱炭素加速化補助金の対象外と判明した」という悲しいケースがありました。
2つ目は、国の補助は予算枠が国全体なので「先着の競争率が松山だけでない」こと。特に2026年3月24日にスタートするDR家庭用蓄電池補助金は、過去2年連続で半年以内に予算終了しています。松山市の補助金と国補助を併用したい場合は、申請タイミングを業者と綿密に打ち合わせる必要があります。
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国の補助金2026年版|みらいエコ住宅GX110万円+DR補助60万円の使い方

国の補助金は、松山市民にとっても最大の補助源になります。なぜなら、市の脱炭素加速化補助金(75.9万円)よりも、国のみらいエコ住宅GX志向型(110万円)の方が単体で大きいからです。
みらいエコ住宅支援事業GX志向型(110万円)
新築住宅向けで、断熱等性能等級6以上+一次エネルギー消費量等級6以上+再エネ設備設置がセット要件です。松山市は地域区分6(寒冷地区分外)なので、北海道や東北のような寒冷地仕様の超高断熱は不要。比較的達成しやすい等級6で110万円が引き出せます。
ただし注意点が2つ。1つ目は、松山市の脱炭素加速化補助金(太陽光部分36万円)と国GX志向型(再エネ加点)は併用可能ですが、申請順序を間違えると重複扱いになる場合があります。2つ目は、GX志向型は工務店・ハウスメーカー側の登録が必要で、対応している業者が松山市内ではまだ限定的なこと。
DR家庭用蓄電池補助(60万円)
既築・新築共通で、3.7万円/kWh・補助率1/3・上限60万円が出ます。重要なのは、2026年度は3月24日〜12月10日が受付期間ですが、過去実績では半年以内に予算終了しています。松山市の脱炭素加速化補助金(蓄電池部分39.9万円)との併用は可能ですが、領収書の按分が必要なので業者の経験値が問われます。
国V2H補助(最大65万円)
EV保有または同時購入が条件。松山市のゼロカーボン等推進補助金のV2H枠(8万円)と国補助は併用可能で、合計最大73万円が出ます。ただし、V2H設置には屋外専用回路の増設が必要で、本体100万円以上に加えて設置工事費30〜50万円かかるのが実情です。詳しくはV2Hの仕組みも事前に確認しておくと納得感が違います。
【愛媛県】現金補助なし→『えひめ太陽光発電設備等共同購入事業』で15-25%OFF

愛媛県は、東京都や神奈川県のような現金補助の県独自制度がありません。これだけ聞くと「愛媛県民は損だ」と思いがちですが、実は県は別のアプローチを取っています。それが「えひめ太陽光発電設備等共同購入事業」です。
この制度は、県が県民を集めて一括購入することで、市場価格より15〜25%安く太陽光・蓄電池を設置できる仕組み。例えば標準的な4kWシステム(市場価格110万円)が、共同購入経由なら88〜93万円まで下がります。差額は最大22万円ですから、現金補助5万円/kWに相当する価値があります。
えひめ共同購入のメリット・デメリット
ここで実務上の落とし穴を1つ。伊予灘沿岸500m以内のご家庭は、共同購入事業の標準仕様だと塩害対策が不十分なケースがあります。先日、松山市三津浜の40代ご家族からご相談を受けたケースでは、共同購入で見積もりを取ったあと、塩害仕様(SUS304架台+耐蝕パネル)にカスタマイズすると差額が30万円発生し、結果的に通常業者の塩害仕様パッケージの方が安かったということがありました。
塩害エリアにお住まいの方は、共同購入と通常の相見積もりの両方を取って比較することをおすすめします。
【松山市独自】脱炭素加速化補助金(太陽光+蓄電池同時設置で最大75.9万円)と制度再編

松山市の補助金で最も使い勝手が良いのが、脱炭素加速化補助金です。令和7年度(2025年度)から制度が再編され、太陽光と蓄電池の同時設置に補助対象が絞られました。
制度概要(令和7年度実績/令和8年度は国交付金次第で開始予定)
注意してほしいのは「太陽光4kW・蓄電池7kWhで上限到達」という設計。例えば6kW太陽光を載せても補助は4kW分(36万円)まで、10kWh蓄電池を入れても7kWh分(39.9万円)までです。容量を欲張っても補助額は増えません。
制度再編の重要ポイント
令和7年度から、市の補助は2つに分かれました。
対象:太陽光+蓄電池の同時設置
補助額:上限75.9万円
対象:蓄電池単独・V2H・燃料電池・EV
補助額:蓄電池上限30万円/V2H上限8万円
先日、松山市内で「既設の太陽光に後から蓄電池を追加したい」という50代のお父様からご相談がありました。最初は脱炭素加速化補助金(5.7万円/kWh)の方が単価が高いから得だと思っていたそうですが、実は既設太陽光がある場合の蓄電池追加はゼロカーボン等推進補助金(1/3・上限30万円)が正解です。窓口を間違えるとそもそも申請が通らないので、必ず事前相談を。
松山市ZEH補助金
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準の新築住宅向けに、別途市独自のZEH補助があります。受付期間は令和7年8月1日〜10月31日と短いので、新築検討中の方は工務店と早めに打ち合わせを。
💡 同じ条件でも業者によって30〜50万円の差が出ることがあります。比較だけでも試してみてください。
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5世帯シミュレーション|道後温泉中心市街地・伊予灘沿岸塩害・重信川沿い新築GX・興居島離島・郊外戸建+V2H

ここからは、松山市内のリアルな5世帯のケースで、補助金と回収年数を試算します。あなたのご家庭に近いパターンを見てください。
松山市内 7パターン別シミュレーション
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| ケース | システム構成 | 総額 | 補助合計 | 実質負担 | 回収年数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 注目ポイント | ③新築GXが最も早く回収 | — | 最大201万 | — | 6-8年 |
| ①道後温泉中心市街地(築15年) | 4kW標準パネル黒系 | 110万 | 約36万(市36) | 約74万 | 7-9年 |
| ②伊予灘沿岸塩害(三津浜/北条) | 5kW塩害強化+蓄電池10kWh+SUS304 | 260万 | 約140万(市75.9+国DR60) | 約120万 | 11-13年 |
| ③重信川沿い久米新築GX | 6kW+蓄電池7kWh | 280万 | 約201万(市75.9+国GX110+共同購入15) | 約79万 | 6-8年 |
| ④興居島離島3kW全負荷型 | 3kW+蓄電池7kWh+施工費割増 | 210万 | 約75.9万(市75.9) | 約134万 | 14-16年(防災重視) |
| ⑤松山城周辺風致地区 | 4kW黒系統一+届出 | 115万 | 約36万(市36) | 約79万 | 9-11年 |
| ⑥郊外戸建7kW+V2H+EV | 7kW+V2H+EV | 350万 | 約100万(市36+市V2H8+国V2H50+共同購入) | 約230万 | 9-11年 |
| ⑦PPAモデル4kW | 4kW初期費用0円 | 0万 | 月額固定費に内包 | 月額8000-10000円 | 10年契約 |
ケース①道後温泉中心市街地・築15年戸建(既築リフォーム)
築15年の40代ご夫婦のケース。景観配慮で黒系単色のパネル指定、4kW標準仕様です。市の脱炭素加速化補助金は太陽光単独では使えないため、太陽光のみ実費で導入し、蓄電池は将来増設というプラン。実質負担74万円・回収7〜9年。
ケース②伊予灘沿岸塩害・三津浜エリア
5kW太陽光+10kWh蓄電池の塩害強化仕様。SUS304以上架台+京セラN型TOPCon塩害強化仕様パネルで、標準より約15〜20万円増しの260万円。市の補助75.9万円+国DR補助60万円で、実質負担120万円・回収11〜13年。台風被害リスクを考えると、保険的な意味合いも大きい投資です。
ケース③重信川沿い久米新築GX
新築6kW+蓄電池7kWh+GX志向型断熱。市75.9万円+国GX110万円+共同購入15万円割引で約201万円の補助。実質負担79万円で、自家消費+売電+電気代削減を組み合わせて回収6〜8年。松山市内で最もお得なパターンです。
ケース④興居島離島・3kW全負荷型蓄電池
60代ご夫婦の離島ケース。本土から資材運搬で施工費が+20万円割増。3kW+蓄電池7kWhで全負荷型(停電時に家全体が動く)。回収14〜16年と長いですが、台風停電時に冷蔵庫・エアコン・医療機器が動く価値を経済性ではなく防災価値として評価されているご家庭です。
ケース⑤松山城周辺風致地区
築20年の50代ご夫婦。松山市景観計画区域なので黒系統一+着工30日前の届出が必須。4kW標準+景観配慮で総額115万円、実質負担79万円。届出のため工期が1ヶ月遅延した点に注意。
ケース⑥郊外戸建7kW+V2H+EV
EV所有の40代ファミリー。総額350万円と大きいですが、EV充電とV2Hで電気代をほぼゼロ化。市V2H8万+国V2H50万+市太陽光36万+共同購入で補助合計100万円、実質230万円。回収9〜11年ですが、ガソリン代削減を含めると実質回収はもっと早くなります。
ケース⑦PPAモデル
「初期費用ゼロ」のリースモデル。4kW太陽光を設置費0円で導入し、月額8000〜10000円の固定費を10年支払う方式。現金補助は使えず、契約期間中はパネルが業者所有。手元キャッシュを使いたくない方向けの選択肢です。
松山市内で実際に施工したご家庭の声
先日、松山市三津浜の沿岸500m以内の40代ご家族からご相談を受けたケースでは、最初は標準仕様の見積もりを近所の業者から提示されていました。私(エネパパ)が確認したところ、アルミフレーム+亜鉛メッキ架台で、メーカー保証約款の塩害地域除外条項に該当する仕様だったんです。 塩害強化(京セラN型TOPCon塩害強化仕様+SUS304以上架台)に切り替えると差額が15万円ほど増えましたが、市の脱炭素加速化補助金75.9万円+国DR補助60万円が適用できたので、結果的に実質負担はほぼ変わらず。施工後に台風20号(基準風速50m/s想定)が直撃しましたが、架台の腐食もパネルのズレも一切なし。「あのとき塩害仕様にしておいて本当に良かった」とご連絡いただきました。
道後温泉近くの景観条例で30日前届出が必要だった
50代・女性
松山市道後温泉近くの50代ご夫婦(築15年戸建・景観条例エリア)の事例では、松山市景観計画区域の届出義務(着工30日前)を見落としていて、当初予定の工期が1ヶ月遅れました。パネルの色も黒系統一が条件で、ブルー系の安価モデルは選べず、長州産業の黒色一体型(プラス10万円)になりました。 「補助金の申請期限と景観条例の届出期限を両方押さえないといけないとは知らなかった」と仰っていました。契約前に景観条例の有無を業者に必ず確認してください。
興居島離島の60代ご夫婦・全負荷型蓄電池で停電時も普段通り
60代・男性
松山市興居島の60代ご夫婦(離島・全負荷型蓄電池)の事例では、本土から資材運搬で施工費+20万円割増になりました。ただ、台風時の停電が年2〜3回あるエリアなので、3kW太陽光+7kWh全負荷型蓄電池で停電時もエアコン・冷蔵庫・医療用CPAPが普段通り動く仕様に。 「離島だから補助金もダメかと思ったが、市の脱炭素加速化補助金75.9万円が同じように適用された」と喜ばれていました。回収年数は14〜16年と長めですが、防災価値を経済性以上に評価されているケースです。
瀬戸内海気候の日射量|松山は年間日照2,021時間×1kWあたり年1,362kWh発電の高日照エリア

松山市は瀬戸内海式気候の代表的な街で、年間日照時間は2,021〜2,031時間。全国15位前後の高日照エリアで、東京(1,876時間)よりも約150時間多く日が当たります。
1kWあたりの発電量
※松山市は晴れの国・岡山市に近い高日照エリア(4kWで年5,448kWh発電)
4kWシステムなら年間約5,448kWh発電。電気代単価30円/kWh換算で年間約16万円相当の電気を生み出します。これは岡山県や香川県と並ぶ「晴れの国」水準で、松山市の太陽光ポテンシャルは全国トップクラスです。
ただし出力制御で実質発電量は減る
ここで注意すべきは、四国電力管内では出力制御により年4〜6%の発電制限がかかること。年間5,448kWhのうち、出力制御で約220〜330kWhが切り捨てになる計算です。詳しくは次のH2「出力制御」で深掘りしますが、蓄電池併設で自家消費型化することで出力制御の影響を最小化できます。
詳細な発電量シミュレーションは地域別の計算方法も含めて別記事で解説しています。
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【松山固有リスク①】瀬戸内塩害×台風直撃対策|沿岸500m以内のSUS304仕様完全ガイド

松山市最大の差別化ポイントが、瀬戸内塩害×台風直撃対策です。これを知らずに標準仕様で工事すると、10〜15年で架台が腐食し、最悪はメーカー保証から外れます。
瀬戸内エリアの基準風速50m/s
JIS C 8955(太陽電池アレイ用支持物設計標準)では、瀬戸内沿岸の基準風速は50m/sに設定されています。これは関東平野の34m/sの約1.5倍。台風常襲地である愛媛県では、過去に台風20号・台風21号で住宅用太陽光パネルが飛散する事故が複数発生しています。
沿岸500m以内はSUS304以上架台必須
パネル:京セラN型TOPCon塩害強化
パネル:シャープ塩害地域専用
パネル:標準国産パネル
パネル:三菱電機バックシート3層
メーカーごとの塩害対応仕様
主要パネルメーカーの塩害対応状況を整理しておきます。
主要メーカーの塩害対応仕様(2026年時点)
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| メーカー | 塩害対応仕様 | 沿岸距離制限 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 注目ポイント | メーカーで保証範囲が違う | — | — |
| 京セラ | N型TOPCon塩害強化 | 500m以内対応 | 業界最強クラス |
| シャープ | 塩害地域専用モジュール | 500m以内対応 | 別注扱い |
| 三菱電機 | バックシート3層・耐蝕メッキ | 500m以内対応 | 三菱独自設計 |
| 長州産業 | 純国産(要確認) | 沿岸個別判断 | 営業に塩害仕様の確認必須 |
| 海外メーカー | 塩害除外条項多数 | 多くは500m以内NG | 保証約款を要確認 |
メーカー保証除外条項に注意
ここが最も重要なポイントです。標準仕様パネルの保証約款には「塩害地域は対象外」と明記されているケースが多数あります。先日も松山市三津浜のお客様で、近所の業者から「うちの標準仕様で大丈夫ですよ」と言われて契約寸前だった方がいました。塩害地域でメーカー保証を受けるには、塩害仕様パネル+耐蝕架台の組み合わせが必須です。
塩害仕様にすると標準より10〜20万円増しますが、市の脱炭素加速化補助金や国DR補助で十分カバーできます。詳しくは業者選びの記事も参考にしてください。
【松山固有リスク②】四国電力出力制御|2018年から住宅10kW未満も対象・年4〜6%の発電制限

もう1つの松山固有リスクが、四国電力の出力制御です。
出力制御とは
出力制御とは、電力需要が太陽光発電量を下回りそうな時間帯(春・秋の昼間など)に、電力会社が太陽光発電所からの送電を強制停止する仕組みです。
九州・四国電力が出力制御受付開始(当初は10kW以上のみ)
住宅10kW未満も出力制御対象化 → 売電収入に影響開始
四国電力で住宅向け初発動。関西電力・中部電力でも実施
年4〜6%の発電制限実績 → 売電収入が4〜6%減
継続実施予定。蓄電池併設で対策可能
PCS仕様確認依頼書が必須
四国電力エリアで太陽光を新設する場合、PCS(パワーコンディショナー)が出力制御に対応しているか確認する「PCS仕様確認依頼書」の提出が必須です。古いPCSや出力制御非対応モデルでは系統連系できません。
蓄電池併設で自家消費型化が経済合理性
出力制御の影響を最小化するには、蓄電池を併設して自家消費型に切り替えるのが最も効果的です。発電した電気を売電せず、まず蓄電池に貯めて家庭内で使い、余った分だけ売電する設計にすれば、出力制御で売電できない時間帯も損失ゼロにできます。
実は、松山市の脱炭素加速化補助金が「太陽光+蓄電池の同時設置」を要件にしているのは、この出力制御対策の意味も大きいんです。FIT制度も2026年度は初4年24円→以後6年8.3円のFIT買取価格2段階制に移行しているため、後半6年は自家消費メイン設計が経済的にも合理的です。
道後温泉・松山城周辺の景観配慮|松山市景観計画と30日前届出義務

松山市は道後温泉・松山城を中心とした観光都市で、松山市景観計画による景観条例エリアが市内各所に存在します。
景観計画区域の主なエリア
- 松山城周辺風致地区
- 道後温泉本館周辺の重要伝統的建造物群保存地区
- 三津浜港周辺の歴史的景観形成地区
- 旧市街地中心部の都市景観形成地区
着工30日前届出義務
これらのエリアでは、太陽光パネル設置工事の30日前までに松山市景観部局へ届出が必要です。届出を怠って工事した場合、工事差止命令・原状回復命令が出されることがあります。
色合いの調和ルール
景観計画区域では、屋根の色合いや形状に「周辺と調和すること」が求められます。具体的には:
長州産業や京セラの黒色一体型パネルは景観条例エリアでも使いやすく、人気があります。ただし標準パネルより1枚あたり3,000〜5,000円高くなるので、4kWシステムで10〜20万円のコスト増を見ておきましょう。
エリア別の特徴と最適化|中心市街地・伊予灘沿岸塩害・重信川沿い・忽那諸島離島・郊外戸建

松山市は四国最大の人口493,347人を擁する広域都市で、エリアごとに最適な太陽光仕様が大きく変わります。
松山市内エリア別 推奨仕様一覧
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| エリア | 主な特徴 | 推奨仕様 | 想定補助 |
|---|---|---|---|
| 注目ポイント | エリアで仕様が真逆 | — | — |
| 中心市街地(道後・松山城周辺) | 景観条例・狭小屋根 | 黒系単色4kW標準 | 市36万 |
| 伊予灘沿岸(三津浜・北条) | 重塩害・台風直撃 | 5kW塩害強化+蓄電池+SUS304 | 市75.9万+国DR60 |
| 重信川沿い(久米・南吉田) | 浸水想定区域 | 蓄電池嵩上げ・屋内型 | 市75.9万+国GX |
| 忽那諸島(興居島・中島・釣島) | 離島施工費・系統制約 | 全負荷型蓄電池+施工費+10〜30万 | 市75.9万 |
| 郊外戸建(北条・砥部寄り) | 広い屋根・EV普及 | 7kW+V2H+EV | 市36万+市V2H8+国V2H50 |
重信川・石手川浸水想定区域
国土交通省の浸水想定区域図(1,000年確率降雨)では、重信川・石手川沿岸の久米・北条沿岸・南吉田町などで2〜5mの浸水想定が出ています。これらのエリアでは:
- 蓄電池を1階床上げ設置または2階屋内設置
- パワコンも浸水想定高以上に設置
- 主開閉器・分電盤の高所設置
を業者に依頼する必要があります。標準仕様では浸水で蓄電池が全損→保険対象外になるケースがあります。
忽那諸島の離島施工費
興居島・中島・釣島など有人9島では、本土から資材運搬で施工費+10〜30万円割増が発生します。系統連系も本土側系統の制約を受けるため、3kWまでの小規模+全負荷型蓄電池が現実的な選択肢になります。
申請手順5ステップ|先着順・契約前申請必須・予算上限警告

松山市の補助金(脱炭素加速化補助金)の申請手順を、5ステップで解説します。
複数業者で相見積もりを取り、補助金対応経験のある業者を選びます。最低3社の比較が推奨です。
松山市環境モデル都市推進課に事前相談。「この仕様で補助対象か」「予算残額はどれくらいか」を確認します。令和8年度は早めの相談を。
業者と契約を交わし、契約・着工前に補助金申請します。
- 補助金交付申請書
- 工事契約書写し
- 設備仕様書・メーカー保証書
- 設置場所の図面・配置図
- 住民票(世帯全員記載)
- 固定資産税納税証明書
申請受理後、工事を実施。完了後30日以内に完了実績報告書を提出します。
書類審査後、補助金交付決定通知が届き、指定口座に振込されます。申請から振込まで約3〜4ヶ月が目安です。
契約・着工前申請の原則を破ると不交付になります。特に「先に契約してから申請」は絶対NG。先日も松山市内で「業者から『先に契約しないと工事枠が取れない』と言われて契約してしまい、補助金不交付になった」というご相談がありました。急かす業者は要注意です。
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【松山市で要注意】訪問販売・悪質業者の見分け方7つのポイント

松山市は2000年から太陽光補助があり、長年「太陽光ビジネスの激戦区」です。残念ながら、悪質業者による訪問販売トラブルも多発しています。
7つの危険サイン
松山市の悪質業者 危険サイン7つ
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| サイン | 具体例 | 対処法 |
|---|---|---|
| 注目ポイント | 1つでも該当したら契約NG | — |
| ①即決を迫る | 「今日中に決めないと枠が」 | クーリングオフ宣言 |
| ②補助金額を盛る | 実際より高い補助額提示 | 市役所で確認 |
| ③塩害対応説明なし | 沿岸でも標準仕様で見積 | 別業者で再見積 |
| ④出力制御説明なし | 売電収入を高めに試算 | PCS仕様確認 |
| ⑤景観条例説明なし | 道後・松山城周辺で届出説明なし | 市景観部局確認 |
| ⑥契約前申請せず | 「工事後に申請でOK」 | 絶対NG・契約破棄 |
| ⑦自社施工と偽装 | 実は下請け丸投げ | 施工会社直接確認 |
訪問販売は8日以内クーリングオフ可能
訪問販売(特定商取引法)で契約した場合、契約書面受領から8日以内ならクーリングオフ可能です。書面で内容証明郵便を送ることで、無条件解約・全額返金できます。詳しくは訪問販売トラブル対処法の記事で解説しています。
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太陽光・蓄電池と相性のよいV2Hについては、V2Hの費用と補助制度の解説はこちらをご覧ください。
松山市の太陽光補助金 よくある質問

松山市民の方からよくいただく質問にお答えします。
Q1. 松山市の太陽光補助金は令和8年度(2026年度)にいくらもらえる?
令和7年度実績では、市の脱炭素加速化補助金が太陽光9万円/kW(上限36万円)+蓄電池5.7万円/kWh(上限39.9万円)の合計上限75.9万円でした。令和8年度(2026年度)は国の交付金確定次第で6月頃から開始予定です。ただし条件によって変わります。具体的には、新築GX住宅なら国110万円+市75.9万円+共同購入15万円+国DR60万円で最大約245万円、既築リフォーム標準仕様なら市36万円のみで実質36万円と、家庭ごとに5倍以上の差が出ます。
Q2. 道後温泉や松山城の近くでも太陽光は設置できる?
設置できますが、松山市景観計画区域による30日前届出と色合いの調和ルールがあります。具体的には黒・濃灰・濃茶の単色パネル指定、ブルー系やシルバー系のパネルは原則NGです。違反すると工事差止命令が出ます。長州産業や京セラの黒色一体型パネルが景観配慮に適しています。
Q3. 伊予灘沿岸の家でも普通の太陽光パネルで大丈夫?
沿岸500m以内は普通のパネルでは不可です。瀬戸内エリアの基準風速は50m/sで関東の1.5倍。標準仕様だと10〜15年で架台が腐食し、メーカー保証約款の塩害地域除外条項に該当します。SUS304以上架台+京セラN型TOPCon塩害強化/シャープ塩害地域専用/三菱電機バックシート3層など、メーカーの塩害仕様パネルを選んでください。標準より10〜20万円増しになりますが、市の補助で十分カバーできます。
Q4. 松山市は晴れの日が多いから太陽光は絶対元が取れる?
「絶対」とは言えません。松山市は年間日照2,021〜2,031時間で全国15位前後の高日照ですが、四国電力の出力制御で年4〜6%の発電制限があり、売電収入が想定より減るケースがあります。また、塩害エリアで標準仕様にしてしまうと10〜15年で架台腐食して再投資が必要になり、回収が遅れます。正しい仕様で正しい業者に頼んだ場合、新築GXなら6〜8年、既築標準なら7〜9年が現実的な回収目安です。
Q5. 蓄電池の補助金は太陽光と同時申請しないとダメ?
ケースによります。新規で太陽光と蓄電池を同時設置するなら市の脱炭素加速化補助金(5.7万円/kWh・上限39.9万円)が単価が高くお得です。一方、既設太陽光に後から蓄電池を追加する場合は、ゼロカーボン等推進補助金(1/3・上限30万円)が正解で、こちらは単独申請可能です。窓口を間違えると申請が通らないので、市役所で事前相談を必ず。
Q6. 興居島など離島でも太陽光は設置できる?
設置できます。市の脱炭素加速化補助金は離島でも本土と同条件で適用されます。ただし本土から資材運搬で施工費+10〜30万円割増が発生し、系統連系も本土側系統の制約を受けるため、3kWまでの小規模+全負荷型蓄電池が現実的です。台風時の停電が年2〜3回あるエリアでは、経済性より防災価値で導入される方が多いです。
Q7. 国の補助金と松山市の補助金は併用できる?
併用可能です。みらいエコ住宅GX志向型110万円・DR家庭用蓄電池補助60万円・国V2H補助65万円は、いずれも松山市の補助金と併用できます。ただし領収書の按分が必要で、業者の経験値が問われます。補助金対応経験豊富な業者を選んでください。
まとめ:松山市は国+県+市で最大245万円・瀬戸内塩害×出力制御対応の業者選びが鍵

この記事では、松山市の太陽光発電補助金2026年版について、国・県・市の3階層構造と松山市固有の3大リスク(瀬戸内塩害・四国電力出力制御・道後温泉松山城景観条例)への対策を解説しました。
ポイントを5つにまとめます。
- 国+愛媛県+松山市の3階層併用で最大約245万円(新築GX+太陽光蓄電池同時+DR補助)
- 市の脱炭素加速化補助金は太陽光9万円/kW+蓄電池5.7万円/kWhで上限75.9万円(同時設置必須・契約前申請)
- 愛媛県は現金補助なし→「えひめ太陽光発電設備等共同購入事業」で15〜25%OFF(6/1〜10/31申込)
- 沿岸500m以内はSUS304以上架台+塩害仕様パネル必須(標準仕様だとメーカー保証除外)
- 四国電力出力制御で年4〜6%の発電制限→蓄電池併設で自家消費型化が経済合理性
松山市の太陽光補助金は、令和7年度は12月26日で受付終了し、令和8年度は国の交付金確定次第で6月頃から開始予定です。先着順・予算上限なので、検討中の方は今のうちに業者選定と見積もり取得を進めておきましょう。
特に2026年3月24日にスタートするDR家庭用蓄電池補助金は、過去2年連続で半年以内に予算終了しています。市の補助金との併用には申請タイミングの綿密な打ち合わせが必要なので、補助金対応経験豊富な業者を選ぶことが成功の鍵です。
✅ 見積もりは完全無料。塩害仕様や出力制御対応など、松山市固有の条件を踏まえた最適プランを複数業者で比較してみてください。しつこい営業はないので安心です。
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愛媛県全体の補助金については愛媛県の太陽光発電補助金2026年版で県内市町別に網羅していますので、松山市以外のご家庭・ご親戚にお住まいの方はあわせてご覧ください。
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40代・男性