「愛知県で太陽光発電を設置したいけど、補助金がいくら使えるのかよくわからない」「国・県・市の補助金は全部重ねて申請できるの?」——そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
補助金でいちばん多い失敗は、申請のタイミングを間違えることと、使える制度を知らないまま工事を進めてしまうことです。愛知県では令和8年度に名古屋市が申請の時期を「工事着工前」から「工事完了後」に変えるなど、前年と手順が変わった制度もあります。
この記事では、2026年10月11日時点で公式ページを確認した愛知県・市区町村の補助金を一覧にし、名古屋市と豊田市で実際にいくら戻るかを計算します。愛知県は日照に恵まれたエリアで、発電量の面でも有利です。
[読了時間ミニ吹き出し: ※この記事は約8分で読めます]
この記事でわかること
- 2026年の国・愛知県・市区町村の補助金の全体像
- 名古屋市・豊田市・岡崎市など主要市の補助金額と条件
- 補助金を重ねた場合の実質負担額シミュレーション
- 愛知県が「高日照エリア」である理由と蓄電池セットの優位性
- 補助金申請の手順と「工事前申請」などの注意点
\ 信頼できる業者を無料で探してみよう /
※見積もり・相談は無料です
📖 この記事の読了時間:約14分
\ まずは費用の目安を無料でチェック /
愛知県で使える太陽光発電補助金まとめ【国・県・市区町村の3階層】

①国の補助金:みらいエコ住宅2026事業(DR補助金は5月29日に終了)
国の「みらいエコ住宅2026事業」は、太陽光1kWあたりの補助ではなく、省エネ性能の高い住宅1戸あたりの補助です。新築のGX志向型住宅は世帯を問わず110万円(省エネ基準の1〜4地域は125万円。豊田市の旧稲武町などが該当)、長期優良住宅・ZEH水準住宅は子育て・若者夫婦世帯が対象です(ZEH水準の注文住宅は9月30日で受付終了)。予約は遅くとも2026年11月16日まで。リフォームでは蓄電池に9.6万円が出ますが、断熱改修とセットの場合に限られます(公式サイト、10月11日確認)。
蓄電池向けの国の「DR家庭用蓄電池補助」(SII・令和7年度補正)は、2026年5月29日に申請額が予算に達して公募を終了しました。SIIは再開の予定はないとしています(SII公式)。国のV2H補助(CEV)も8月27日に受付を終えています。いま蓄電池やV2Hに使えるのは、下の市町村の補助です。
なお、子育てエコホーム支援事業は2024年12月31日で受付を終えています。いまの国の制度は上のみらいエコ住宅2026です。
②愛知県の補助金:市町村の補助に含まれて交付
愛知県の補助の正式名は「愛知県住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金」で、すべて市町村を通じて交付されます。個人が県に直接申請することはなく、申請先はお住まいの市町村です。県の分は市町村が交付する補助額の中に含まれているので、「県の補助+市の補助」と足し算すると二重計上になります。市町村が補助をしていない、または市町村の予算がなくなった場合は、県の補助も受けられません(愛知県公式、9月30日更新)。
受付期間も予算の残り具合も市町村ごとに違います。名古屋市は令和8年度、蓄電池単体の枠が予算に達して受付を終えました。見積もりを取る段階で、市町村の担当課か受付窓口に残り予算を確認してください。
③市区町村別の補助金一覧(名古屋市・豊田市・岡崎市ほか主要市)
愛知県の主要市区町村の補助金をまとめました。名古屋市・豊田市・一宮市は令和8年度の公式ページで確認した内容、ほかの市は令和7年度の参考値です。
| 市区町村 | 太陽光補助金 | 蓄電池補助金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 名古屋市 | 一体的導入:2万円/kW(築10年超は3万円/kW、9.99kWまで)+HEMS1万円 | 一体的導入:1.5万円/kWh(10kWhまで)。蓄電池単体の枠は予算到達で受付終了 | 令和8年度。工事完了後に申請(2027/2/12まで) |
| 豊田市 | 三点セット(太陽光+HEMS+蓄電池かV2H)定額21万〜31万円 | 蓄電池・V2H単体:1万円/kWh(7.5kWh以上は15万円) | 令和8年度。太陽光単体は対象外 |
| 岡崎市 | 1〜2万円/kW | 3〜5万円 | 先着順 |
| 一宮市 | 太陽光単独は対象外。太陽光+蓄電池+HEMSの一体型Aで定額12万円 | 定額5万円 | 令和8年度・既存住宅が対象。交付決定後に着工 |
| 豊橋市 | 1〜2万円/kW(上限5〜8万円) | あり | |
| 春日井市 | 上限5万円 | 上限5万円 | |
| 刈谷市・安城市・大府市 | 1〜2万円/kW(上限5万円前後) | あり | |
| 小牧市 | 上限5万円程度 | あり |
※名古屋市・豊田市は令和8年度の公式ページで確認(2026年10月11日)。一宮市は令和8年度の公式ページで確認(2026年10月16日)。そのほかは令和7年度(2025年度)の実績をもとにした参考値で、県の補助を含む額です。各市区町村の公式サイトで必ずご確認ください。
豊田市は、太陽光・HEMS・蓄電池(またはV2H)の三点セットに定額の補助を出す仕組みです。築年数と住宅の性能で21万円(令和4年3月31日以前に建てた住宅)、26万円(スマート・ゼロハウス)、31万円(脱炭素志向型住宅)に分かれます。市のV2H向け「とよた・ゼロカーボンドライブ補助金」は予算に達して受付を終えました(豊田市公式)。
補助金シミュレーション|4kWシステムでいくらもらえる?

モデルケース①:名古屋市の子育て世帯(太陽光4kW+蓄電池7kWh)
名古屋市で太陽光4kW+蓄電池7kWh+HEMSをまとめて付ける「一体的導入」で試算してみましょう。初期費用・設置費用・回収期間の目安と合わせて確認してみてください。
初期費用の内訳
愛知県の設置費用相場は22〜24万円/kWとなっており、4kWシステムなら太陽光本体で88〜96万円。蓄電池(7kWh)は90〜130万円程度ですので、合計178〜226万円の初期投資になります。
受けられる補助金の合計
| 補助制度 | 補助額 |
|---|---|
| 国(DR補助金) | 0円(2026年5月29日に受付終了) |
| 愛知県の補助 | 名古屋市の補助額に含まれる(別には出ない) |
| 名古屋市(HEMS) | 1万円 |
| 名古屋市(太陽光4kW) | 8万円(2万円×4kW)。築10年超の住宅は12万円(3万円×4kW) |
| 名古屋市(蓄電池7kWh) | 10.5万円(1.5万円×7kWh) |
| 合計 | 19.5万円(築10年超は23.5万円) |
178〜226万円から19.5万〜23.5万円を引くと、実質負担は約155〜207万円です(HEMSの費用は別に見積もりに入れてください)。申請は工事完了後で、受付は2026年7月1日〜2027年2月12日(消印有効)。なごや太陽光倶楽部への入会申請も条件です。一体的導入の枠は10月5日時点で受付中ですが、蓄電池単体の枠はすでに終了しているので、残り予算を確認してから進めてください(名古屋市公式)。
モデルケース②:豊田市の三点セット(太陽光5kW+HEMS+蓄電池10kWh)
豊田市で太陽光5kW+HEMS+蓄電池10kWhを一体で設置した場合の補助金内訳は以下のとおりです。
受けられる補助金の合計
| 補助制度 | 補助額 |
|---|---|
| 国(DR補助金) | 0円(2026年5月29日に受付終了) |
| 国(V2H補助・CEV) | 0円(2026年8月27日に受付終了) |
| 愛知県の補助 | 豊田市の補助額に含まれる(別には出ない) |
| 豊田市(三点セット・令和4年3月31日以前に建てた住宅) | 21万円 |
| 豊田市(スマート・ゼロハウス/脱炭素志向型住宅) | 26万円/31万円 |
| 合計 | 21万〜31万円 |
※豊田市の要綱にもとづく定額です。経費が42万円・52万円・62万円未満の場合は経費の1/2になります。新築でみらいエコ住宅2026(GX志向型)を使う場合、市の補助と両方受けられるかは市に確認してください(合計には入れていません)。
豊田市の手続きは、設置が終わる日より前に「設置予定届出」を出し、設置と支払いを2027年2月28日までに終え、完了から2か月以内(受付は2027年3月1日まで)に交付申請兼実績報告を出す流れです。国のDR補助・CEVのV2H補助が終わった今、豊田市で受けられるのは市の定額(県の分を含む)だけです。太陽光と蓄電池のセットで電気代をどこまで下げられるかは、家族の使い方で大きく変わるので、見積もりの段階で試算してもらいましょう。
EVやPHEVを持っている世帯は、三点セットの蓄電池の代わりにV2Hを選ぶこともできます。V2Hを単体で付ける場合は、車がなければ4kWhとみなして4万円です。外部給電機能付きのEV・PHEVを持ち市内業者で施工するなら、自家消費型太陽光の補助(1万円/kW・上限10万円)もあります。
\ 信頼できる業者を無料で探してみよう /
※見積もり・相談は無料です
愛知県は発電量が多い!ダブル発電・蓄電池セットがお得な理由【高日照型】

名古屋の年間日射量データ(全国5位クラス)
名古屋の年間日射量は約4.15〜4.3 kWh/m²/日で、全国でもトップクラスの日照環境です(NEDO日射量データベース参照)。東海地方は梅雨・台風の時期を除くと安定した晴天が続き、年間を通じて発電量が安定しているのが特徴です。
4kWシステムの場合、年間発電量の目安は約4,600〜5,000 kWhにのぼります。これは一般家庭の年間消費電力量(約4,500 kWh)を上回る水準です。発電量シミュレーションで地域・容量別の詳細も確認できますので、設置を検討している方はぜひ確かめてみてください。
上の4,600〜5,000kWhは、日射量から見た目安です。屋根の向き・角度・影で実際の発電量は上下するので、見積もりのときにシミュレーションを出してもらいましょう。FIT(固定価格買取制度)の単価が同じでも、発電量が多ければ売電収入もその分増えます。
卒FIT後も蓄電池で電気代をさらに削減できる
2019年11月以降、10年間のFIT(固定価格買取制度)期間を終えて「卒FIT」を迎える家庭が増えています。卒FIT後は売電単価が約8円/kWhまで下落するため、売電より自家消費のほうが圧倒的にお得になります
蓄電池を後付けすることで、昼間の余剰電力を蓄えて夜間に使う「自家消費最大化」が実現できます。卒FIT世帯が蓄電池を導入すると、年間5〜8万円の電気代改善が見込まれています。国のDR補助金は2026年5月29日に終了したので、後付けの蓄電池に使えるのは市町村の補助です(豊田市の蓄電池単体 1万円/kWh、7.5kWh以上は15万円など)。蓄電池費用・補助金の詳細も参考にしながら、導入タイミングを検討してみてください。
\ 信頼できる業者を無料で探してみよう /
※見積もり・相談は無料です
\ あなたの家の設置費用を比較してみよう /
補助金申請の注意点と手順【申請タイミングが命】

補助金申請で最も大切なのは「申請のタイミングを制度ごとに確認する」ことです。名古屋市は令和8年度から工事完了後の申請に変わり、豊田市は設置完了前の届出が必要、一宮市や岡崎市は交付決定を受けてから着工します。下の流れは着工前に申請するタイプの例です。
申請の基本的な流れ
- 業者から見積もりを取得(相見積もりで複数社を比較するのがベスト)
- お住まいの市町村の補助金窓口に申請書を提出
- 交付決定通知を受け取る
- 工事着工・完了
- 実績報告書を提出
- 補助金振込
申請時の主な注意点
- 先着順の補助金は年度の途中で予算に達することがある(名古屋市の蓄電池単体枠は令和8年度に終了)。予算残高を確認してから工事業者と契約を進めること
- 愛知県の補助は市町村を通じて交付。県へ別に申請する必要はなく、県の分を市の補助に足し算しないこと
- 豊田市の三点セットは同じ年度に一体で設置・同時申請が条件。太陽光やHEMSだけの申請はできない
- 申請書類は自治体によって異なるが、施工業者の見積書・仕様書・住民票などが必要になることが多い
- 補助金の重複申請可否は制度ごとに異なる。国・県・市の担当窓口に事前確認することを強く推奨
業者選びの段階から補助金申請を見越して動くことが、スムーズな受給の鍵です。補助金申請サポートに慣れた業者を選ぶと安心です。補助金全国まとめも合わせて確認しておくと、全体像がよりつかみやすくなります。
あわせて読みたい:V2Hの補助金と設置費用の最新情報。太陽光・蓄電池との連携で効果が高まります。
よくある質問(FAQ)

Q. 愛知県の補助金と名古屋市の補助金は同時に受け取れますか?
別々には受け取りません。愛知県の補助は市町村を通じて交付され、名古屋市の補助額には県の補助が一部含まれています。名古屋市に申請すれば、県の分も含めた額が市から交付されます。
Q. 余剰電力はどうすればいいですか?卒FITになったらどうなる?
FIT期間中は余剰電力を電力会社に売電できます。2026年度に認定を受ける住宅用(10kW未満)は、最初の4年が24円/kWh、5〜10年目が8.3円/kWhです(資源エネルギー庁の初期投資支援スキーム)。5年目以降と卒FIT後は売電単価が下がるため、蓄電池で自家消費に切り替えるのがおすすめです。蓄電池との組み合わせにより年間5〜8万円の電気代削減が見込めます。
Q. 蓄電池と太陽光はセットで導入しないといけませんか?
補助金によってはセット設置が条件のものもあります。名古屋市の一体的導入は太陽光・HEMS・蓄電池(またはV2H)をまとめて付けるのが条件で、豊田市の三点セットも太陽光単体では申請できません。蓄電池だけを後から付ける場合は、豊田市の蓄電池単体の補助などを使います(国のDR補助金は2026年5月29日に終了)。セット導入のメリット・デメリットは太陽光と蓄電池のセットで詳しく解説しています。
Q. 補助金申請はいつ、どこに申し込めばよいですか?
申請先はお住まいの市町村です(愛知県の補助も市町村経由)。名古屋市は受付窓口(株式会社MTK内)へ郵送か電子申請で、工事完了後に申請します(2026年7月1日〜2027年2月12日)。豊田市は設置完了前の届出と完了後の申請の2段階です。国のDR蓄電池補助は2026年5月29日に終了しています。契約前に、お住まいの市の申請の順番を確認しておきましょう。
Q. 豊田市のV2H補助金はどの車種が対象ですか?
市のV2H向け「とよた・ゼロカーボンドライブ補助金」は令和8年度の予算に達して受付を終えています。いまV2Hに使えるのは、エコファミリー支援補助金の三点セット(蓄電池の代わりにV2H)か、V2H単体の補助(車がなければ4kWhとみなして4万円)です。対象機器や条件は豊田市の公式サイトか担当窓口で確認してください。
愛知県内の主要都市の補助金詳細はこちら
愛知県内の政令指定都市・主要都市には市独自の補助金や条件があります。お住まいの都市の詳細はこちらでまとめています:
- 名古屋市の太陽光発電補助金詳細(16区別・V2Hモデル都市)
- 豊田市の太陽光・蓄電池・V2H補助金詳細(三点セットで定額21万〜31万円・トヨタ城下町のV2H戦略)
- 岡崎市の太陽光発電・蓄電池補助金詳細(先着順・交付決定後に着工)
- 一宮市の太陽光発電・蓄電池補助金詳細(太陽光+蓄電池+HEMSの一体型で定額12万円)
他都道府県の補助金もチェック
同じ中部の他県や全国の補助金もまとめて確認できます。地方ごとに気候・電力エリア・補助金額が大きく異なるので、引っ越し予定の方や近隣比較したい方はあわせてご覧ください。
- 新潟県の太陽光発電補助金(雪国型)
- 富山県の太陽光発電補助金(雪国型)
- 石川県の太陽光発電補助金(雪国型)
- 福井県の太陽光発電補助金(標準型)
- 山梨県の太陽光発電補助金(高日照型)
- 長野県の太陽光発電補助金(雪国型)
- 岐阜県の太陽光発電補助金(標準型)
- 静岡県の太陽光発電補助金(高日照型)
👉 全47都道府県の最新補助金一覧は太陽光発電の補助金2026年版【国・都道府県・市区町村】でまとめて確認できます。
まとめ:愛知県で補助金を最大化するための3ステップ

どの業者・サービスに依頼するか迷ったら、太陽光発電の一括見積もりサービス比較9選も参考にしてください。タイナビ・ソーラーパートナーズなど主要9サービスを費用・エリア・口コミで比較しています。
\ 補助金を引いた実質費用は、無料の相見積もりで確認 /
▶ 無料で複数社の見積もりを比較する(ソーラーパートナーズ)