「名古屋市って補助金いくら出るの?」「なごや太陽光倶楽部って何?入らないとダメ?」——住宅向けの電気工事の現場で働いてきた私(エネパパ)が、名古屋市の方からよく聞かれる2つの質問です。先に答えると、令和8年度の名古屋市の補助は「一体的導入」(太陽光+HEMS+蓄電池かV2H)が中心で、築10年超の家に太陽光9.99kW+蓄電池10kWhなら最大約46万円。個人が戸建で申請するなら、なごや太陽光倶楽部への入会申請が条件です(名古屋市公式・2026年10月6日更新、10月12日確認)。
押さえたいのは3点です。①築年数で単価が変わる(築10年以内2万円/kW、築10年超3万円/kW)、②令和8年度から工事完了後の申請に変わった、③愛知県の補助は市の補助額に一部含まれていて、県と市を別々に足せない。国のV2H補助(CEV)は2026年8月27日、国のDR家庭用蓄電池補助は5月29日に受付を終えています。
受付は2027年2月12日(消印有効)までの先着順ですが、蓄電池単体の区分は10月5日時点で予算に達して受付を終えました。ほかの区分も予算に達し次第終わるので、見積もりは早めに取り始めてください。
この記事では、名古屋市の補助を築年数別の単価から16区別の戸建適性、V2Hの補助、悪質訪問販売の見抜き方まで整理します。
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名古屋市の太陽光発電補助金一覧【2026年最新】

名古屋市の補助制度は「住宅等の脱炭素化促進補助」という名称で、一体的導入・ZEH等・V2H・蓄電池・断熱窓・エネファームの区分があります。太陽光は「一体的導入」(太陽光+HEMS+蓄電池かV2H)で申請します。太陽光だけ、HEMSだけで申請できる区分はありません。
一体的導入の最大約46万円の内訳
令和8年度の単価は次のとおりです(名古屋市公式・2026年10月6日更新、10月12日確認)。
| 項目 | 単価 | 上限 |
|---|---|---|
| 太陽光(築10年超) | 3万円/kW | 9.99kW=約30万円 |
| 蓄電池 | 1.5万円/kWh | 10kWh=15万円 |
| V2H | 5万円/件 | 5万円 |
| HEMS | 1万円/件 | 1万円 |
| GX志向型住宅(新築・別の区分) | 30万円 | 30万円 |
一体的導入では、蓄電池とV2Hはどちらか一方です。築10年超の戸建で太陽光9.99kW+HEMS+蓄電池10kWhなら、29.97万円+1万円+15万円=約46万円。蓄電池の代わりにV2Hなら約36万円が上限です。GX志向型住宅の30万円は新築向けの別の区分で、一体的導入とは併用できません。
愛知県の補助・国の補助との関係
愛知県の補助金(住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金)は、名古屋市の補助額に一部含まれて市から交付されます。県に別に申請して上乗せするものではないので、「市+県」と足し算している説明には注意してください。国の太陽光発電の補助金は、新築ならみらいエコ住宅2026のGX志向型住宅(名古屋市を含む5〜8地域は110万円)。国のDR家庭用蓄電池補助は2026年5月29日、CEVのV2H補助は8月27日に受付を終えています。
既築の家なら、いま確実に使えるのは市の補助です。築15年の家に太陽光4kW+蓄電池7kWh+HEMSなら、3万円×4kW+1.5万円×7kWh+1万円=23.5万円。子育てエコホーム支援事業は2024年12月31日で受付を終えています。
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名古屋市独自の補助金詳細(築年数別単価3万円/kWの活用法)

築年数で太陽光の単価が変わるのが名古屋市の補助の特徴です。令和8年度は新築・共同住宅の区分がなくなり、「築10年以下」と「築10年超」の2つに整理されました。
太陽光: 築10年以内2万・築10年超3万円/kW(上限9.99kW)
具体的な単価は以下のとおりです。
- 築10年以内(新築を含む): 2万円/kW
- 築10年超: 3万円/kW(登記事項証明書で平成28年3月31日以前の建築など)
- 申請の区分: 一体的導入(HEMSと、蓄電池かV2Hを同時に導入)
- 上限: 9.99kW分まで(築10年超なら29.97万円)
新築にはZEH・ZEH+・GX志向型住宅の区分(10万〜30万円)が別にあり、既存住宅の太陽光は築10年を超えると単価が1万円/kW上がります。
築年数別シミュレーション(築10年・20年・30年で何円?)
施主さんから一番聞かれるのが「うちは築何年だからいくら?」という質問。代表的なケースを試算しました。
| 築年数 | 容量 | 単価 | 補助額 |
|---|---|---|---|
| 築5年 | 4kW | 2万円/kW | 8万円 |
| 築10年 | 5kW | 2万円/kW | 10万円 |
| 築12年 | 6kW | 3万円/kW | 18万円 |
| 築20年 | 7kW | 3万円/kW | 21万円 |
| 築25年 | 9.99kW | 3万円/kW | 約30万円 |
| 築30年 | 9.99kW | 3万円/kW | 約30万円 |
ポイントは「築10年超なら一律3万円/kW」という仕組み。築12年でも築30年でも単価は同じです。表は太陽光分だけで、HEMS(1万円)と蓄電池かV2Hを同時に入れることが条件です。築20年を超える家は、屋根の葺き替えと同時に載せると足場代を1回で済ませられます。
蓄電池1.5万円/kWh、V2H 5万円、HEMS 1万円
一体的導入で太陽光と一緒に入れる機器の単価です。
| 設備 | 単価 | 上限 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 蓄電池 | 1.5万円/kWh | 10kWh=15万円 | 一体的導入で申請(蓄電池単体の区分は10/5に受付終了) |
| V2H | 5万円/件 | 5万円 | 太陽光と連系。一体的導入なら蓄電池の代わり |
| HEMS | 1万円/件 | 1万円 | 一体的導入のみ(単独申請は不可) |
一体的導入では、HEMSも一緒に入れるのが条件です。HEMSは家庭の電力使用を見える化する機器で、5〜10万円程度。1万円の補助があるので実質負担は4〜9万円です。HEMSは愛知県の補助対象機器リストに載っている機種が対象なので、見積もりの段階で型番を確認してください。
ZEH 10万・ZEH+ 20万・GX志向型30万円(新設)
新築の戸建(建てる・新築を買う)向けの補助です。
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス): 10万円
- ZEH+(より高性能なZEH): 20万円
- GX志向型住宅(令和8年度新設): 30万円
対象は、国のZEH等補助の交付対象になる新築戸建です(共同住宅は対象外)。ZEH等と同時に入れる蓄電池には1.5万円/kWh(上限10kWh)が別に出ますが、一体的導入とは併用できません。どちらの区分で申請するか、設計段階から建築会社と決めておきましょう。
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なごや太陽光倶楽部の入会ルールと申請手順

ここからは質問の多い「申請の条件」です。次の条件を外すと、工事をしても補助を受け取れません。
なごや太陽光倶楽部とは?入会が必要な人
なごや太陽光倶楽部は、名古屋市の市民向けJ-クレジット制度の取り組みです。
- 入会が必要な人: 個人が戸建住宅に設置して、一体的導入・ZEH等を申請する場合
- 申込書: 2026年9月4日以降は新しい様式(市の補助ページに記載例あり)
- 提出: 一体的導入の提出書類の1つとして、交付申請と一緒に出す
- 入会規約: なごや太陽光倶楽部のウェブサイトで確認
入会で何に同意するのかは、申込の前に入会規約で確かめてください。わからない点は受付窓口(052-485-7073)に聞けます。
申請手順(5ステップ)
令和8年度は、工事が終わってから申請します。流れはこうです(名古屋市公式・2026年10月6日更新、10月12日確認)。
- 見積もり・契約:一体的導入かZEH等か、築10年超かどうかを見積もりの段階で確認
- 工事・系統連系:事業完了日(連系日・保証開始日などの遅い日)を2027年2月12日までに
- 交付申請兼実績報告を提出:郵送か電子申請。倶楽部の入会申込書・保証書・連系のお知らせなどを添付
- 受付は先着順:書類がすべて揃ったものから。2027年2月12日(消印有効)まで
- 交付額の確定通知後に請求書を提出→振込:補助金交付請求書は申請と同時には出せない
申請先は株式会社MTK内の「住宅等の脱炭素化促進補助金 受付窓口」(052-485-7073)です。窓口への持ち込みやメールでの提出は受け付けていません。書類が揃ったものから先着順なので、領収書・保証書・連系のお知らせを工事後すぐ受け取れるよう、業者と段取りを決めておきましょう。
3つの条件(倶楽部入会・余剰配線・期限内の完了)
1. なごや太陽光倶楽部への入会申請(個人の戸建)
入会申込書は一体的導入・ZEH等の提出書類に入っています。様式が9月4日に変わったので、古い様式で出さないよう注意してください。
2. 余剰配線(全量売電の配線は対象外)
発電した電気を家で使い、余った分だけを流す配線が条件です。全部を売る配線は対象外。10kW未満の家庭用は余剰売電なので通常は問題ありません。
3. 2027年2月12日までに完了して申請
令和8年度から、申請の時期が「工事着工前」から「工事完了後」に変わりました。事業完了日は2026年4月1日〜2027年2月12日の間で、申請も2027年2月12日(消印有効)までです。区分ごとに予算に達し次第終わるので、工期が年明けにずれ込む計画は避けたほうが安全です。
前年度までは「交付決定の前に着工すると対象外」という逆の手順でした。業者選びの時点で、令和8年度の名古屋市の手順で段取りを組めるか確かめてください。
名古屋市16区別の傾向と戸建適性ガイド

名古屋市は16区ありますが、太陽光適性は区によって大きく異なります。補助の金額は16区とも同じなので、ここでは屋根・塩害・影の条件の違いをまとめました。
千種区(タワマン・文教地区)
覚王山・池下を中心にタワマンと高級マンションが密集。個人での太陽光設置はほぼ不可能です。一方で星ヶ丘・自由ヶ丘エリアは古くからの戸建住宅地で、築20〜30年の南向き戸建が点在。築古ほど補助金単価が高い名古屋方式と相性が良いエリアです。
東区(オフィス+戸建混在)
徳川園周辺や白壁エリアに歴史的戸建が残るが、景観条例エリアは色彩制限あり。新築のZEH対応戸建も増加中で、GX志向型補助の活用余地あり。
北区(戸建中心・コスパ良)
如意・志賀本通エリアは戸建中心で、屋根面積も確保しやすい。築15〜25年の南向き4寸勾配が多く、6〜8kW搭載の標準パターンに最適。補助金活用効果が高めです。
西区(密集市街地・狭小住宅)
浄心・庄内通エリアは木造密集市街地で、隣家による影(シェーディング)が問題になりやすい。MLPE(パワーオプティマイザ)対応のシステム選定が必須です。
中村区(駅前タワマン+戸建)
名古屋駅周辺はタワマン密集で個人設置不可。一方、稲葉地・鳥森エリアは戸建中心で、地下鉄沿線の利便性から築浅住宅も増加中。
中区(タワマン中心・個人不可)
栄・伏見・大須はタワマン・商業ビル密集で、個人での太陽光設置はほぼ不可能。中区タワマン20階の方から相談を受けたことがありますが、屋上は共用部なので管理組合の合意が必須。マンション全体での導入になります。
昭和区(高級住宅地・狭小化進む)
八事・川名エリアは高級戸建が点在しますが、土地の細分化が進み狭小住宅も増加。シェーディング対策が必要なケース多め。築古リフォーム時の太陽光導入が増えているエリアです。
瑞穂区(密集住宅・小規模屋根)
瑞穂運動場周辺は戸建密集地。屋根面積3〜4kW止まりが多く、太陽光分の補助は6万〜12万円(3〜4kW×2万〜3万円/kW)程度の小規模パターンが中心。蓄電池との組み合わせで防災メリットを訴求しやすい。
熱田区(湾岸・神宮周辺)
神宮前を中心に古くからの住宅地。湾岸寄りは塩害対策(耐塩仕様パネル・SUS304金具)が必要。築古戸建の屋根葺き替えと同時施工パターンが多いです。
中川区(戸建中心・農地転用住宅地)
戸建適性が高い区の一つ。農地転用された大型分譲地が多く、南向き8〜9kW搭載の屋根が豊富。築年数別単価3万円/kWの恩恵を最大化できるエリアです。
港区(湾岸塩害地区・要注意)
名古屋港臨海部は塩害が深刻で、海から1km以内は耐塩仕様パネル必須。私が施工した案件でも、SUS304金具・耐塩防錆コーティング・年1回の塩分洗浄を標準化しています。一方で、内陸側(南陽町など)は塩害リスク低めで標準仕様で施工可能。
南区(戸建中心・準工業地域)
笠寺・星崎エリアは戸建多めで、屋根面積も確保しやすい。準工業地域は建ぺい率に余裕があり、増築・カーポート併用太陽光も可能。V2H+EV充電カーポート提案が好相性です。
守山区(新興住宅地・No.1適性)
名古屋市内で最も新興住宅地が多く、築10〜20年の南向き戸建が豊富。9kW以上載せられる屋根多めで、ZEH仕様の新築も増加中。築年数別単価3万円/kWの恩恵を最大化できる名古屋No.1エリアです。
緑区(大規模分譲地・ZEH多数)
鳴海・有松エリアは大規模分譲地が多く、ZEH対応の新築多数。GX志向型補助との相性も◎です。屋根勾配・方位とも標準的で、太陽光適性が極めて高いエリア。
名東区(高級住宅地・大屋根戸建)
藤が丘・上社エリアは高級戸建が多く、屋根面積も大きい。9.99kW満載+蓄電池10kWh+V2H+EVのフル装備が現実的な選択肢になる珍しいエリアです。
天白区(戸建中心・坂地形)
平針・原エリアは戸建中心ですが、坂地形のため屋根方位が東西振りになりやすい。シミュレーションで発電量を見極める必要があります。築古宅の屋根葺き替え+太陽光がトレンド。
V2Hの補助(市5万円・国のCEV補助は受付終了)

名古屋市のV2Hの補助は1件5万円です。一体的導入で蓄電池の代わりにV2Hを選ぶ方法と、太陽光に接続するV2Hだけを申請する方法があり、両方は併用できません。どちらも次世代自動車振興センター(CEV)の登録機器で、太陽光と連系することが条件です(名古屋市公式・2026年10月6日更新、10月12日確認)。
国のV2H補助(CEV)は受付終了
- 国(CEV)のV2H充放電設備の補助: 2026年8月27日に受付終了
- 名古屋市のV2H: 1件5万円(太陽光と連系)
- EVの購入補助: 国・県・市の制度と金額は年度で変わるので、購入前に各窓口で確認
国のV2H補助金がない今は、市の5万円だけでは本体と工事の負担が大きく残ります。EVがあって停電対策を重視する家でも、蓄電池を選んだ場合(1.5万円/kWh・上限10kWh)と見積もりを並べて比べるのが現実的です。
V2Hを入れる場合の補助の例
築10年超・太陽光5kW+HEMS+V2H(一体的導入):3万円×5kW+1万円+5万円=21万円
築10年以内・太陽光5kW+HEMS+V2H(一体的導入):2万円×5kW+1万円+5万円=16万円
太陽光がすでにある家にV2Hだけ付ける場合:5万円(国のCEV補助は受付終了)
トヨタディーラー連携の活用
EVを買うときに、ディーラーからV2Hの施工店を紹介されることがあります。紹介先1社で決めず、太陽光・蓄電池の業者の見積もりとも並べて、一体的導入の補助(V2Hを選ぶ場合は5万円)を引いた実費で比べてください。
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ケース別シミュレーション5パターン

令和8年度の市の単価で、5つのケースを試算しました。工事費は目安です。愛知県の補助は市の補助額に含まれるので別に足していません。回収年数は、見積もりの年間発電量×自家消費率×電気単価+余剰の売電で試算してください。
ケース1: 守山区・築15年戸建・4kW+蓄電池7kWh
- 工事費総額: 115万円
- 名古屋市補助(一体的導入): 太陽光12万+蓄電池10.5万+HEMS1万=23.5万円
- 愛知県補助: 市の補助額に含まれる(別には出ない)
- 国の補助: 既築の太陽光・蓄電池に使える国の補助は現在なし(子育てエコホームは2024年末、DR蓄電池補助は2026年5月29日に終了)
- 実質負担: 約91.5万円(回収の考え方は初期費用と回収期間で解説)
ケース2: 緑区・新築ZEH+ 5kW+蓄電池10kWh+V2H
- 工事費総額: 260万円
- 名古屋市補助: ZEH+ 20万+同時設置の蓄電池15万(1.5万円×10kWh)=35万円(ZEH等の区分は一体的導入と併用不可)
- 国の補助: CEVのV2H補助は8月27日に受付終了。みらいエコ住宅2026は住宅の性能区分で決まるので建築会社に確認
- 実質負担: 約225万円(国の補助を除く。V2Hの5万円を重ねられるかは受付窓口に確認)
ケース3: 名東区・新築GX志向型住宅・9kW+蓄電池10kWh+V2H+EV
- 工事費総額: 380万円(V2H・EV別途)
- 名古屋市補助: GX志向型住宅30万+同時設置の蓄電池15万=45万円
- EV購入補助: 年度で変わるので購入前に確認(合計に入れていません)
- 国のV2H補助(CEV): 2026年8月27日に受付終了
- 国のGX志向型住宅(みらいエコ住宅2026): 110万円(名古屋市は5〜8地域)
- 実質負担: 約225万円(国の110万円を設備分に当てた場合。建築費は別)
ケース4: 中川区・築20年戸建・4.5kW+V2H+断熱リフォーム
- 工事費総額: 170万円
- 名古屋市補助: 太陽光13.5万+V2H5万+HEMS1万=19.5万円
- 愛知県補助: 市の補助額に含まれる(別には出ない)
- 断熱リフォーム: 市の断熱窓の補助は9月8日に受付終了。国のリフォーム補助は工事内容で決まるので合計に入れていません
- 実質負担: 約150.5万円
ケース5: 瑞穂区・狭小戸建・3kW(シェーディング対策あり)
- 工事費総額: 90万円
- 名古屋市補助: 太陽光だけなら0円(令和8年度は太陽光だけの区分がない)
- 蓄電池5kWhを足して一体的導入にする場合: 太陽光6万(2万円×3kW、築8年)+HEMS1万+蓄電池7.5万=14.5万円
- 国の補助: 既築向けは現在なし
- 実質負担: 太陽光だけなら約90万円(蓄電池を足す場合は工事費も増える)
狭小住宅で太陽光だけを載せる場合、名古屋市の補助は出ません。蓄電池を足すかは、補助額より停電対策と自家消費の増え方で判断してください。MLPE対応のパネル選定で発電ロスを抑えるのがポイントです。
名古屋市で多い3つのケースと注意点

名古屋市でよく相談を受ける3つのケースについて、補助を受けるときの注意点をまとめます。
ケース1: 港区の湾岸・築20年超の戸建(塩害対策)
海に近い湾岸部では、耐塩仕様のパネル、SUS304の金具、専用のコーキングを見積もりに入れてもらいましょう。屋根の葺き替えと同時に工事すると足場代を1回で済ませられます。補助は一体的導入で、築10年超・6kWなら太陽光18万円(3万円×6kW)+HEMS1万円+蓄電池1.5万円/kWh(V2Hなら5万円)。愛知県の補助は市の額に含まれ、別には出ません。
ケース2: 緑区の新築(ZEH・GX志向型の区分)
新築でZEH・ZEH+・GX志向型住宅の区分を使う場合、市の補助は10万・20万・30万円で、同時に入れる蓄電池に1.5万円/kWh(上限10kWh)が加わります。国のGX志向型住宅の補助は110万円(名古屋市は5〜8地域)。市のZEH等の区分は一体的導入と併用できないので、どちらで申請するかを建築会社と早めに決めてください。国のV2H補助(CEV)は8月27日に受付を終えています。
ケース3: 名東区の大屋根戸建(9.99kW)
屋根の大きい家で9.99kWを載せる場合、築10年超なら太陽光29.97万円(3万円×9.99kW)+HEMS1万円+蓄電池15万円(10kWh)で約46万円が一体的導入の上限です。蓄電池とV2Hはどちらか一方なので、V2Hを選ぶと約36万円。補助は9.99kW分までなので、10kW以上を載せる計画なら対象になるかを受付窓口(052-485-7073)に確認してください。
悪質訪問販売の警告強化(なごや太陽光倶楽部公認を装う詐欺)

名古屋市内の訪問販売トラブルで注意したいのが、「補助金代行を装う悪質業者」です。
詐欺パターン1: 「なごや太陽光倶楽部公認」を名乗る業者
「私たちは名古屋市公認の太陽光業者です」「なごや太陽光倶楽部の指定施工店です」と名乗る訪問販売業者がいますが、名古屋市の補助の案内ページに「公認業者」「指定施工店」の制度は書かれていません。名乗られたら、その場で契約せず受付窓口(052-485-7073)に確認してください。
詐欺パターン2: 「補助金申請代行料」を高額請求
「申請代行手数料20万円」「書類作成費15万円」など高額な代行料を請求するパターン。名古屋市の補助金申請は、本来は施工業者がサービスとして無料で行うのが標準。代行料単独で10万円以上請求する業者は要警戒です。
詐欺パターン3: 「今日契約しないと補助金枠が消える」
名古屋市の補助は先着順で、蓄電池単体の区分は10月5日時点で予算に達しました。それでも「今日この場で契約しないと枠が消える」というのは典型的な訪問販売の手口。冷静に複数社の見積もりを比較する時間は十分に取れます。クーリングオフ8日以内であれば契約解除可能なので、慌てて契約しないこと。
名古屋市の被害相談窓口
被害に遭ったら、消費者ホットライン(188)に相談してください。最寄りの消費生活センターにつながります。
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補助金申請の落とし穴(電気工事士の現場経験)

補助を取り逃しやすい3つの失敗です。
失敗1: 工事の完了が期限に間に合わない
令和8年度は工事完了後の申請なので、事業完了日(連系日・保証開始日などの遅い日)が2027年2月12日を過ぎると対象外です。対策: 契約時に工程表で完了日を確認する。
失敗2: なごや太陽光倶楽部の入会申込書を出し忘れる
個人の戸建で一体的導入やZEH等を申請するときは、入会申込書も提出書類に入ります。書類が揃わないと先着順の受付に乗れません。対策: 9月4日以降の新しい様式で、申請書と一緒に出す。
失敗3: 予算到達で受付が終わる
令和8年度は、断熱窓が9月8日、蓄電池単体が10月5日時点で予算に達して受付を終えました。一体的導入などほかの区分も、予算に達し次第終わります(補欠を若干名受け付ける場合あり)。
工事が終わらないと申請できないので、見積もりから完了までの日数を逆算して、早めの相見積もりで業者を決めてください。
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よくある質問

Q. なごや太陽光倶楽部って何?入会は必要?
A. 個人が戸建に設置して一体的導入やZEH等の補助を申請する場合は、なごや太陽光倶楽部への入会申請が要件です。倶楽部は名古屋市の市民向けJ-クレジット制度の取り組みで、入会申込書は2026年9月4日以降は新しい様式です。
Q. 令和8年度の受付はいつまで?
A. 2026年7月1日から2027年2月12日(消印有効)までの先着順です。区分ごとに予算に達し次第終わり、蓄電池単体の区分は10月5日時点で受付を終えました。受付窓口は株式会社MTK(052-485-7073)。
Q. 全量売電したい場合も補助対象?
A. いいえ。余った分だけを流す配線(余剰配線)が条件で、全部を売る配線は対象外です。10kW未満の家庭用は余剰売電なので通常は問題ありません。
Q. V2Hの補助はいくら?
A. 名古屋市の補助は1件5万円です(太陽光と連系すること。一体的導入で蓄電池の代わりに選ぶ方法と、V2Hだけを申請する方法のどちらか)。国のCEVのV2H補助は、2026年8月27日に受付を終えています。
Q. 築年数別単価ってどう適用される?
A. 登記事項証明書で平成28年3月31日以前に建築されたことが確認できる住宅、または固定資産の評価証明書・課税明細書で平成27年以前の建築と確認できる住宅が「築10年超」で、3万円/kWです。それ以外は2万円/kW(上限9.99kW)です。
Q. 16区どこでも同じ補助金?
A. はい、名古屋市内であれば16区どこでも同じ補助制度が適用されます。区によって異なるのは「太陽光適性」(屋根面積・塩害・シェーディングなど)の方で、補助金額は統一です。
まとめ

名古屋市の補助は、令和8年度は「一体的導入」が中心です。築10年超なら太陽光3万円/kW、10年以内なら2万円/kWに、HEMS1万円と蓄電池1.5万円/kWh(またはV2H5万円)が加わり、上限は約46万円。申請は工事完了後で、2027年2月12日(消印有効)までの先着順です。愛知県の補助は市の額に含まれます。国のV2H補助(CEV)は2026年8月27日、DR蓄電池補助は5月29日に受付を終えています。
個人の戸建なら、なごや太陽光倶楽部への入会申請と余剰配線が条件です。戸建適性は守山・緑・名東・天白・中川・南区が高く、タワマン密集の中・東・千種は注意が必要。港区・熱田区湾岸は塩害対策必須です。
「なごや太陽光倶楽部公認」を名乗る悪質業者には十分注意し、複数社見積もりで信頼できる施工店を選んでください。
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